【妊活ピラティスの科学的根拠】妊娠のために必要な、骨盤と呼吸の整え方

妊活にピラティスが効果的とされる理由

ピラティスはリラックス系の運動だと思われがちですが、

実は妊娠力にダイレクトに働きかける「理論的トレーニング」です。

ピラティスは以下の3つの側面から、妊活に良い影響を与えると考えられています。

• 骨盤内の血流を改善
• 自律神経を整える
• 着床環境を整える筋肉を強化

特に「体外受精前後」にピラティスなどの運動を取り入れると、
妊娠率が大きく上がるという研究も報告されています。

💡ハーバード大学の研究

週3回以上の中等度の運動をしていた女性は、
不妊治療の成功率が最大2倍に上昇
（Chavarro JE et al., 2007）

つまり、体をただ鍛えるだけでなく、
妊娠しやすくするための整え方が重要ということです。

ピラティスが妊活女性に最適とされる3つの理由

① 骨盤の歪みを整えて内臓の機能を高める

骨盤が傾いていると、
子宮や卵巣が物理的に圧迫され、
うまく機能できなくなることがあります。

🟡例えるなら…
「おにぎりをギュウギュウに詰めたお弁当箱」は、
ふんわりしたご飯の本来の働きができませんよね。
内臓も、スペースに余裕がないと実力を発揮できないのです🍙

② 骨盤内の血流が良くなる

骨盤の位置が整うと、
その周囲にある子宮・卵巣への血流も改善。

血流が良くなると、

• 卵子の質の改善
• 子宮内膜の厚さの維持
• ホルモンのスムーズな分泌

など、妊娠に必要な働きがサポートされます。

③ 呼吸で自律神経を整える

ピラティスでは「胸式呼吸」を使います。
この呼吸は交感神経と副交感神経のバランスを整える効果が。

🟢たとえるなら…
「アクセルとブレーキが両方きちんと効く車」に体を整えるようなもの。
ストレスが減ることで、排卵やホルモン分泌も安定します🚗

骨盤の状態と妊娠の関係性

骨盤のゆがみが卵巣・子宮機能に影響を与える

骨盤の位置がズレると、
内臓を支える「骨盤底筋」が緊張または弛緩しすぎ、
子宮の血流・ホルモン分泌のリズムが崩れることがあります。

特に多いのが「骨盤内うっ血」。
骨盤内に血液が滞ると、着床しにくい環境になります。

ピラティスで骨盤底筋群が活性化すると…

• 骨盤が安定する
• 血液とリンパの流れがスムーズに
• 子宮や卵巣が適切に機能しやすくなる

これが「受け入れ体制が整った身体」になるということです。

妊活ピラティスが向いている人・向いていない人

こんな人には特におすすめ

• 長期間の妊活に疲れている
• 運動不足だけど激しい運動は苦手
• 排卵障害や子宮内膜の薄さを指摘されている
• PMSやストレスが強い
• 冷えやすい・手足がむくみやすい

注意が必要な人

• 着床直後（胚移植後すぐ）の運動は控える
• 高刺激周期中でお腹の張りがあるとき
• 切迫流産リスクがあると医師に言われている

体調に不安がある場合は、
必ず担当医に確認してから始めましょう😊

「本当に効果がある」妊活ピラティスの選び方

① 妊活・不妊治療への理解があるインストラクター

ただの運動ではなく、
妊娠までのプロセスを理解している指導者のもとで行うと安心です。

② 月経周期に応じて内容を変えてくれる

排卵前は血流促進、
高温期はリラックス重視、など
ホルモンの波に合わせた内容が理想的です。

③ インナーマッスルにアプローチしている

特に深層筋（腹横筋・骨盤底筋）を丁寧に使うレッスンは、
着床環境を整えるのに効果的です。

🟡「なんとなく楽しい」だけで終わらせないために、
効果の「理屈」を理解しているインストラクターを選びましょう。

まとめ｜妊娠に向けて身体を“受け入れ体制”に整える

ピラティスは、体を「細く引き締める」ためではなく、
赤ちゃんを迎える土台を整える運動。

骨盤の位置を整え、
呼吸でストレスをリリースし、
内臓と血流のコンディションをベストに保つ。

🌱つまり、ピラティスは
子宮にふかふかのベッドを用意するようなもの。

本気で赤ちゃんを望む方にとって、
ただの運動以上の価値があるといえるでしょう。