敏感肌・痩せ型さんの自己注射がラクになる!打ち方と赤み・内出血の予防法まとめ【不妊治療・自費】

敏感肌・痩せ型さん向けに自己注射をラクにする方法を伝える、ピンクのアルパカが描かれたやさしい水彩風イラスト。中央に丸ゴシックの太字で説明文が配置されている。 妊活の基礎知識
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【これだけでOK】
敏感肌さん・痩せ型さんでもコツを押さえれば自己注射は怖くないよ!



妊活で使う自己注射の種類



妊活・採卵周期では、毎日お腹に注射を打つ治療が行われます。



使う注射は数種類ありますが、
すべて「皮下注射」で皮下脂肪層に入れるのが基本です。



◆卵胞刺激の注射(卵を育てる薬)
→HMG製剤・FSH製剤
例:ゴナールエフ、フォリルモン、フェリング、フェルティノームなど



◆排卵抑制の注射(卵を守る薬)
→GnRHアンタゴニスト製剤
例:セトロタイト、ガニレスト



◆排卵誘発の注射(採卵タイミングを合わせる薬)
→hCG製剤、GnRHアゴニスト製剤
例:オビドレル、ブセレキュア、スプレキュアなど



どの注射もお腹に毎日自己注射をする必要があり、敏感肌さん・痩せ型さんでは特に「赤み」「内出血」「痛み」などの皮膚トラブルが出やすくなるのが特徴です。



本記事では、
どの注射にも共通する「自己注射の刺し方・皮膚ケアの完全版」を徹底解説していきます。



自費の自己注射の針は太くて長いことが多いですね✨



なぜ敏感肌さん・痩せ型さんは腫れやすい?



妊活の自己注射は
皮下脂肪に薬を注入する治療です。



でも、敏感肌さん・痩せ型さんの場合は同じ薬・同じ注射でもなぜか腫れやすく、赤み・内出血・かゆみなどが出やすい……。



これは単なる「体質」ではなく、医学的にも理由があります✨



皮膚バリアが薄い=外敵に過敏



皮膚の表面には「バリア機能」があります。



これは例えるなら
お肌の城壁



✅健康な肌=城壁が厚く頑丈
✅敏感肌=城壁が薄くて壊れやすい



針を刺すという「外敵」が来た時、敏感肌さんの城壁はすぐ
「緊急事態!」
と反応してしまいます。



その結果、赤み・腫れ・かゆみが強く出やすいのです。



皮下脂肪が少なく、薬液が広がりやすい



痩せ型さんは皮下脂肪(クッション層)が薄くなっています。



イメージは
薄い水風船に水を注ぐようなもの



✅脂肪が厚い人→水がクッション内にゆったり広がる
✅脂肪が薄い人→水が一点に集中して膨らむ



→結果として刺した部分がポコッと膨らみやすく、腫れ・赤みが目立ちやすくなるのです。



血管が浅く、内出血しやすい



痩せ型さんは脂肪の層が薄い分、血管が皮膚のすぐ下に走っています。



まるで
浅瀬に張った川のように表面すれすれを流れている状態



そこに針が当たると、少しのズレでも血管を傷つけて内出血(青アザ)になります。



👉特に注意が必要なのは:

  • おへそ近く
  • 骨のキワ(腸骨稜・肋骨下)


ヒスタミン反応が過敏



針を刺すと、身体は軽く
「異物侵入!」と認識します。



この時に放出されるのがヒスタミンという物質です。



✅普通の人は軽く反応
✅敏感肌さんはヒスタミン放出が強く、すぐ赤み・かゆみが出る



まるで
小さな火事にも大げさに消火活動を始める消防隊のように、肌が過剰反応してしまうのです。



交感神経が高ぶりやすい



自己注射は誰でも少し緊張します。



その緊張感が交感神経(緊張モードの神経)を刺激。



✅血管が一時的に収縮
✅刺した後に反動で拡張し赤み・腫れに



例えるなら
蛇口を急に閉めたり開けたりすると水がバシャッと飛び散るような現象です。



敏感肌×痩せ型は皮膚の繊細な総力戦になるんだね!



自己注射は「正しいやり方」を知るだけで、赤み・痛みをかなり減らせます😊

「ナース帽をかぶった可愛いペンギンが、丸いお腹にやさしく自己注射をしている様子。ピンクとミントグリーンの優しい背景。」


刺す前の準備|仕込みが8割



注射は「料理の下ごしらえ」と同じ。



準備をきちんとすれば仕上がりが違います✨



①保湿で皮膚を守る



前日からヘパリン類似物質・セラミド系クリームで保湿。



乾燥したお餅は割れやすい。



お餅をしっとりさせておきましょう。



②当日も30分前までに軽く保湿OK



刺す直前はベタつきを避け、乾いた状態で刺すと滑りが良くなります。



③消毒は「そっと撫でるだけ」



ゴシゴシすると皮膚バリアが壊れます。



アルコール綿で軽く触れるだけで十分です。



④刺す場所はローテーション管理



毎日同じ場所に刺さない。



お腹を時計に例えて、位置を少しずつ移動しましょう。



つまむ場所が毎回違うと、お肌も喜ぶよ!



どこを刺す?安全ゾーン完全解説



おへそから最低3〜5cm以上外側を刺す



おへそ近くは血管・神経が集中しているので避けます。



骨に近い場所(骨盤の出っ張り・肋骨下)は避ける



骨膜に近づくと痛みや内出血が出やすくなります。



安全ゾーンの目安



  • おへそから左右5〜10cm外側
  • 下腹部の柔らかくつまめる部分
  • 脇腹寄りもOK(つまんで厚みを確保)


👉ズボンの前ポケットの横〜下腹部中央が理想ゾーンです。



骨の近くはクッションが薄くなるから、柔らかい場所を選ぶのがコツ!



プロ仕様の刺し方



①つまみ方は「ふんわり優しく」



強くつまむと血流が遮断され内出血リスクUP。



親指と人差し指で軽くつまみ、皮膚が白くならない強さで十分。



イメージはシフォンケーキをやさしくつまむ感じです。



②針は必ず90度にまっすぐ



斜めに刺すと皮内注射になり腫れやすくなります。



必ず垂直に入れます。



③薬液はゆっくり3〜5秒かけて注入



水風船に水を入れるイメージ。



一気に押すと腫れやすくなります。



④抜く時はそっとまっすぐ



勢いをつけず、スッとまっすぐ静かに抜針。



これで内出血もかなり減ります。



刺した後のアフターケア



①短時間だけ冷やす



冷却は「皮膚をなだめる儀式」。



保冷パッドにガーゼを巻き、3〜5分「冷たくて気持ちいい」程度が理想。



長時間冷やすと逆に吸収が遅れます。



②翌日も保湿で皮膚回復サポート



軽い日焼け後のような状態になるので、翌朝も保湿剤を薄く塗りバリア回復を助けます。



③かゆみが強い場合は医師に相談



繰り返す場合は抗ヒスタミン薬を処方してもらうと劇的に楽になります。



敏感肌さん・痩せ型さんのおすすめ道具



アイテム 理由
30G極細針 髪の毛より細く、皮膚ダメージが最小限
ヘパリン類似物質クリーム 保湿・バリア強化・炎症予防
低刺激アルコール綿 消毒刺激をカット
ソフト保冷ジェル 優しく冷却し皮膚を守る


完全まとめ



  • 保湿+やさしい消毒が基本
  • ふんわりつまんで90度ゆっくり注入
  • 短時間冷却&保湿のWケアで皮膚を守る


敏感肌さん・痩せ型さんでも正しい打ち方を知れば、自己注射は毎日の「お肌にやさしい治療習慣」になります✨



自己注射はコツを知れば怖くない!お肌を守りながら治療を進めていこうね✨

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