自己注射が怖い・痛い初心者必見!正しい打ち方・痛くない部位・自己注射完全マニュアル|HMG・FSH・hCG注射

自己注射が怖い・痛いと感じる人を優しく励ますペンギンナースのイラストアイキャッチ 妊活の基礎知識
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【これだけでOK】
毎日の自己注射、痛みと不安を軽くする工夫がたくさんあります!

◆0. 不妊治療の自己注射とは?保険・自費・注射針の違いまで解説

◆0.1 自己注射は保険でも自費でも必要です

採卵周期では、以下のような注射がほぼ必須となります。

  • HMG注射(卵胞刺激:HMGフジ、HMGあすかなど)
  • FSH製剤(卵胞刺激:ゴナールエフペン、フォリスチムペンなど)
  • hCG注射(排卵トリガー)

加藤レディースクリニック、杉山産婦人科、両角レディースクリニック、リプロダクションクリニック、ナチュラルアート日本橋クリニック、浅田レディースクリニックなど、などの全国の主要クリニックでも標準的に自己注射が行われています

通院回数を減らし、スケジュールを柔軟に保つためにも、自己注射は現代の標準治療となっています。

◆0.2 自費診療の費用と注射針の違い

不妊治療の自己注射に使用する注射器、消毒綿、ガーゼ、保冷剤などの準備セットをペンギンキャラクターが説明しているイラスト

自費で自己注射を行う場合、クリニックによって以下のような選択があります。

  • 極細タイプのペン型注射(痛みが少ないが高価)
  • 太くて長い針(比較的安価だが痛み・副反応が強い)

自費に多いHMG製剤は、安いですが針が長い・・・!

保険のゴナールエフペン(FSH製剤)に慣れていると長さが倍以上あるのでびっくりします。

自費でゴナールペンを使おうとすると単位数によっては3万円以上することもあります。

費用と快適さのバランスをとるためにも、自分に合った選択が大切です。

◆0.3 細身の人が注意したい副反応と対策

特に体脂肪が少ない方は、皮膚が薄いため以下のような反応が出やすくなります。

  • 赤みやヒリヒリ感
  • 強いかゆみ
  • 腫れやしこり
  • 内出血

💉私の体験です。💉

おへその下に打っていたのですが、脂肪が少なくて打ってからすぐに直径5cmほどの赤みとかゆみが出てしまいました。

次の注射は、脂肪がお臍の下よりも多い脇腹に変えたら症状が改善しました。

それからはずっと、脇腹やお尻の上の脂肪が多いところに自己注射するようにしています。

脂肪が少ない場所だと注射の副反応も出やすい…!

◆1. HMG自己注射が痛くない打ち方とおすすめ部位の選び方【初心者向け完全ガイド】

自己注射は、「打つ場所選びが痛み軽減のカギ」です。

実は、どこに打つかによって痛み・内出血・しこり・副反応が大きく変わってきます。

どこに刺せばいいのか迷っちゃうよ… 痛いのはなるべく避けたい!

◎ 基本は「つまめる脂肪がある柔らかい場所」

HMG注射を打つおすすめのお腹の部位をピンクの丸で示し、ペンギンキャラクターが指差して説明しているイラスト

自己注射で一番おすすめなのは、つまめる脂肪がしっかりある場所です。

脂肪があることで、針の入りがスムーズになり、痛みも少なくなります。

具体的なおすすめ部位はこちらです。

  • おへその左右2〜5cm外側
  • おへそから指3〜5本分下の柔らかい部分(ただし真下は避ける)
  • 脇腹(お腹の横あたり)
  • 脇腹の延長線上のお尻の上(腰に近い部分)

「つまめる場所」って言われると、なんだかちょっと安心するね。

💡脂肪の厚みは人によって違います。細身の人ほど「お腹の横側」にずらすのがポイントです。

◎ 脂肪が多いと痛み・出血リスクが減る医学的理由

脂肪が厚い部位を選ぶのには、医学的にも以下のような根拠があります。

  • 皮下脂肪層には神経や大きな血管が少なく、安全に薬を届けやすい
  • 毛細血管は皮膚の表面(真皮層)に多く、脂肪が厚いと針が毛細血管に届きにくくなる
  • 毛細血管に当たる可能性が低いため、内出血のリスクも減少する

なるほど!医学的にもちゃんと理由があるんだね。

💡糖尿病のインスリン自己注射でも「脂肪が多い場所」が基本とされています。不妊治療の自己注射も同じ考え方です。

◎ 細身の方ほど「脂肪がある場所」を意識しよう

細身の方は皮膚が薄く、脂肪層が浅いため痛みや副反応が出やすい傾向があります。

そのため、お腹の横や脇腹寄りの脂肪が多い場所を意識的に選ぶと、痛みも少なく、より安全に注射できます。

💡脇腹寄りにすると痛みが和らいだという経験談も多いです。

⚠ お臍のすぐ下はNG!神経が集まる敏感ゾーン

お腹は自己注射に適した場所ですが、お臍(へそ)の真下は避けたほうが安心です。

理由は以下の通りです。

  • お臍の真下には神経や血管が比較的集まっている
  • 皮膚も薄く、痛みや刺激を感じやすい
  • 刺激に敏感で副反応が出やすい

そのため、お臍から少し外した場所が安全で痛みも軽減できます。

💡神経は体の中心部に集まりやすいので、注射では「中心から少し外す」のがコツです。

🔄 同じ場所に打ち続けない「ローテーション」が重要

同じ場所に繰り返し注射すると、皮膚が硬くなったり、しこり・赤み・内出血が起こりやすくなります。

  • 毎回1〜2cmずつずらす
  • 赤み・しこりがある場所は数日間避ける
  • 注射部位を左右交互にする

こうした小さな工夫が、皮膚トラブル予防の基本になります。

✅ ワンポイントまとめ

部位選びのポイント理由
お臍の真下を避ける神経が多く痛みが出やすい
脂肪がつまめる柔らかい場所痛み・内出血・しこりを防ぐ
脂肪が多いほど血管を避けやすい毛細血管に当たりにくくなる
毎回少しずらす皮膚トラブルの予防

脂肪が多い=安全ではありませんが、皮下注射においては適度な脂肪がある場所を選ぶことで、痛み・副反応の少ない自己注射が実現しやすくなります。

◆2. 自己注射前の準備で痛みを減らすコツ【温度・針・姿勢】

事前の工夫で、痛みはかなり軽減できます。

  • 注射液は10〜15分ほど室温に戻す
  • 針は極細タイプ(30G〜32G)
  • 皮膚は軽くつまんで持ち上げる
  • 深呼吸や息を吐きながら刺す
  • 明るい場所で血管を避けて刺す

体温が低い朝や夜は痛みを感じやすいので、ホットタオルやカイロで軽く温めてから注射するのもおすすめです。

◆3. 医療現場で実践されている痛くない自己注射の打ち方【初心者向け】

  1. 消毒後、皮膚をつまむ
  2. 90度の角度で一気に刺す
  3. ゆっくり薬液を注入(5~10秒)
  4. 抜いた後は軽く30秒押さえる(揉まない)

刺すときは一気に! ゆっくり刺すと痛みを強く感じやすいです。

血が出た場合は清潔なガーゼで軽く押さえるだけでOKです。

刺すのは怖いけど、ゆっくりじゃなくて“スッと”がポイントなんだね!

◆4. 注射後のトラブル予防とセルフケアの工夫【内出血・しこり対策】

  • 注射部位は毎回1〜2cmずらす
  • 内出血がある場所は数日間避ける
  • 赤みや腫れがあるときは冷やす(氷をタオルで包んで)
  • しこりが残るときは皮膚科や婦人科へ相談
  • 入浴は針穴が閉じてから

保湿剤を併用すると、皮膚を柔らかく保てて刺激を軽減できます。

「ちょっと赤いけど…まあいいか」って放置せず、ちゃんとケアしてあげてね!

◆5. 採卵周期は体も心もハード。だからこそ注射のストレスを減らす

採血・内診・通院・投薬など、採卵周期は予定が詰まりがちです。

お腹の張りやむくみ、ホルモンの影響による気分の落ち込みも出やすくなります。

そんな中でも、注射だけでも「怖くない・痛くない・やりやすい」に変えられると、気持ちがずいぶんラクになります。

◆5.1 自己注射は「一人で頑張らなくていい」夫婦で乗り越えるコツ

パートナーと以下のように協力するだけで、気持ちがラクになります。

  • 注射の時間を一緒に確認
  • 道具の準備を手伝ってもらう
  • 「今日も頑張ったね」と一言かけてもらう

「味方がいる」と感じられることが、心の余裕につながります。

【とても大事】
治療は一人じゃない。自分のペースと工夫で続けて大丈夫。

◆6. 自己注射ができると、治療の自由度がグッと広がる【共働きにうれしいメリット】

自己注射に慣れることで得られるメリットはたくさんあります。

  • 通院回数を減らせる
  • スケジュールを自分で調整しやすい
  • 自宅で好きな時間に打てる(朝・夜もOK)
  • 仕事の合間にも注射ができる
  • 「また病院行かなきゃ…」というストレスが減る

共働き家庭にとって、自己注射は治療継続の強い味方になります。

◆まとめ|痛みを減らしてストレスなく自己注射を続けよう

妊活中の自己注射をがんばった読者に「今日もがんばったね!」と笑顔で応援するペンギンキャラクターのイラスト

痛くない自己注射のコツは、「打つ場所・温度調整・正しい打ち方」の3つ。

皮膚が薄い方や副反応が出やすい方は、脂肪の多い部位を選び、毎回場所をずらすことが大切です。

治療中は体も心も揺らぎやすいからこそ、自分の体をいたわる工夫を

あなたの努力は、未来へつながっています。

【おつかれさま】
不安や痛みに寄り添って、自分のペースで大丈夫。
今日の注射も、あなたはちゃんとできてるよ。

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