【まとめ。これ知っておけばOK】
乳がん検査には3種類あり、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
乳がん検査、たくさん種類があって迷うけど…この記事を読めばすっきりだよ!
【乳がん検査の比較ガイド】マンモグラフィ・超音波・MRIの違いと選び方を医師監修で解説
はじめに|乳がん検査、何を選べばいいの?
乳がんは、日本人女性の9人に1人が罹患するとされ、早期発見が非常に重要です。
近年は高濃度乳房(デンスブレスト)やMRI検査などが注目され、検査選びの選択肢が広がっています。
この記事では、主要な乳がん検査3種をわかりやすく比較し、あなたに合った選び方を解説します。
乳がん検査の3種類を比較
検査名 | 特徴 | 向いている人 | 技術 |
---|---|---|---|
マンモグラフィ | 乳房を挟んでX線撮影 | 40歳以上、乳腺が少ない人 | 放射線 |
超音波(エコー) | 音波で内部を画像化 | 若年層、乳腺が多い人 | 超音波 |
MRI(非造影) | 痛みなく磁場で画像化 | 高濃度乳房、豊胸手術をした人、痛みに弱い人 | 磁気・電波 |
20〜30代女性の乳がん検診、受けた方がいい?
- 家族に乳がんの方がいる(特に若くして発症)
- 乳房にしこりや違和感がある
- 妊娠を考えていて不安を感じている
20〜30代は乳腺が発達していて「高濃度乳房」になりやすいため、マンモグラフィよりも超音波検査がおすすめです。
妊娠前に1回、検査しておくと安心?
妊娠中は乳腺がさらに発達し、検査が難しくなることがあります。
そのため、妊娠前に一度、乳房の健康チェックをしておくと安心です。特に:
- 授乳中に検査がしにくくなる不安がある方
- 過去に乳腺症やしこりを指摘されたことがある方
- 家族歴が気になる方
エコー検査なら放射線を使わず安全で痛みも少ないので、妊娠前の選択肢としておすすめです。
各検査のメリット・デメリット
■ マンモグラフィ検査
国の指針に基づく定番検査
メリット- 石灰化を検出しやすい
- 多くの医療機関で実施可能
- 自治体検診などで費用が抑えられる
- 乳房を圧迫するため痛みがある
- 高濃度乳房では見えにくい
- 放射線を使用
■ 超音波検査(乳腺エコー)
若い女性や妊娠中におすすめの検査
メリット- 痛みがない
- 妊娠・授乳中でもOK
- しこりの質的診断が得意
- 技師の熟練度により結果が左右されやすい
- 石灰化が見えにくい
- 広範囲の検査には不向き
■ MRI検査(非造影)
高濃度乳房の強い味方
メリット- 痛みがまったくない
- 乳腺に左右されずに全体を観察
- 放射線も造影剤も不使用
- 費用が高く保険適用外のケースも
- 対応する医療機関が限られる
- 閉所が苦手な方には不向き
高濃度乳房とは?MRIが推奨される理由
高濃度乳房では、マンモグラフィだけでは見逃しが起こることも。
2020年のDENSE Study(オランダ)では、MRIを併用することで乳がんの見逃し率が50%減という結果が出ました。
アメリカがん協会(ACS)も、家族歴や遺伝的リスクがある女性にMRIの年1回検査を推奨しています。
よくある質問Q&A
Q1. 40代ですが、超音波検査だけでも大丈夫?
基本はマンモグラフィ推奨ですが、痛みが心配なら併用も考えましょう。
Q2. 毎年受けなきゃだめ?
厚生労働省の指針では、40歳以上の女性は2年に1回のマンモグラフィを推奨とされています。過剰な検査によるデメリットもあるため、医師と相談して頻度を決めるのが理想です。
Q3. MRIはどこで受けられるの?
“乳腺MRI”で検索、またはかかりつけ医に相談がおすすめです。

まとめ|「自分に合った検査」を選ぶことが安心への第一歩
検査の特徴を理解し、自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。
- 痛みに弱い → MRIまたは超音波
- 高濃度乳房 → MRIの併用が有効
- 忙しい方 → 2年に1回でも十分効果的
- 妊娠を考えている → エコーで一度チェックしておくと安心
妊娠前・授乳中でも、ちゃんと自分の体に合った検査があります
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